SHUTTER CYCLE DIARIES Jun Yazawa Photograpy

Monthly Archives: 9月 2011

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死ぬのが恐いから・・・

「死ぬのが恐いから飼わないなんて、言わないで欲しい。」

s-pet

名文というものがある。
たった一行の言葉でもその世界をすべて伝える強い力を持っている。

そういう類いのものは、小説であろうと詩であろうと、そのメディアを飛び越えて永遠に心に残る。
たとえ産業広告のキャッチコピーであったとしても、そこを飛び出して胸にグッと突きささる。
そして、そういう文と多く出会うことは、自分の心の中にあるワールド、いわば価値観の血となり肉となる。

おれは犬が好きだ。
というより犬との縁があるのだと思う。

生まれてこのかた、自分の意志で犬を飼ったことがない。
いつも誰かが連れてくるのだ。

おじいちゃんが飼っていた犬、
親戚が飼えなくなった犬、
みんなにもらいそびれてしまった子犬、
母がどこかから連れてきた犬、

だから自分が本当に犬が好きなのかはよくわからない。
ただ敵意を示さない犬ならどれも可愛いと思える気持ちはある。

年老いた犬でも、生まれたての犬でも、一つの命。

つぶらな目で甘え、ときには吠え立てるように生命を表現する。

長い間、飼っていた犬が死ぬことはとても恐い。
それは生と死に接することが極端に少なくなった現代人なのだから当然でもある。

人は年をとっていく中で多くの生を経験し、また多くの死に立ち会う。
自分のことや友人の場合も含めて様々な環境で、子どもが生まれる嬉しさも、肉親が亡くなる悲しさも、自分さえ生きていればきっと経験することだ。

たった一つの命。

世の中には数えきれないほどの”たった一つの命”がある。
だから地球は豊かさに満ちあふれた星なのであろう。

・・・なんていうところまで考えを張り巡らせてしまう。

これが名文の効果なんですねぇ。
たとえ短い一行でも、心にささるキャッチコピーってすばらしい。

あと、やっぱり凄いな!って思ったのが、糸井さんのこのコピー。

この映画のもつ世界観をすべて代弁するかのような言葉。
それはたった「3文字+。(句点)」に集約されている。

嗚呼すばらしい。

mononokehime

寝起きのリレー

雫石(しずくいし)の若者がマングースの夢を見ているとき、

熊本の娘が青空の熊本城を見上げている。

佐渡島の少女が塩っ辛い顔をしながら塩辛を食べるとき、

東京の少年は漫画を読みながら朝のトイレに長居する。

この日本では、

いつも忙(せわ)しない朝が始まっている。

ぼくは朝のコーヒーを飲むのだ。

インスタントの苦味を味わいながら。

そうしていわば、ボケた脳みそを活性化させる・・・。

起きた直後の鳥の鳴き声に耳を澄ますと、

すぐ耳元で鳴り響くスヌーズ機能の目覚ましアラームにドキリとする。

それはぼくが寝起きの悪いことを知っている、

スマートフォンの仕業なのだ。

そんなズレた日曜の朝も、たまにはいい。

(寝起きから敬愛する谷川俊太郎氏をパロディしてみました。)

台風一過

世の中には、聞き間違いや思い違いがけっこうある。

先日の話になるが、

「夕飯は何が食べたい?」と嫁に聞かれ、

これといった希望がなく何でも良かったので、

「それは、神のみぞ知る」と冗談半分で答えた。

すると嫁は、

「カメのみそ汁!?」と驚いて聞き返してきた。

日常には、まぁそんな風な聞き間違いが多く潜んでる。

一方で思い違いというのもある。

blog20110903a

台風が列島を抜けたあとの晴れを、

「台風一過の晴天」などという。

おれは中学くらいまで、この”台風一過”のことを、

「台風一家」だと思っていた。

台風の雲が重なり合って家族を形成する、

という認識で捉えていた。

世の中には、そう思っていた人もけっこういるようだ。

こんなイラストを発見した。

taifuu

さて、進むのがとても遅い台風12号。

もしかすると、まだ生まれて間もない子どもや、

年老いたおばあちゃんを伴って移動しているのかもしれない。

それは「台風一家」の場合の話だが・・・。

blog20110903b

西日本に被害を多く出しながらゆっくり進んでいるので、

土砂被害や河川の増水など、まだまだ心配が絶えない。

福島原発の影響や、長引く政治の混迷、そして台風の被害、

さまざまな危機が日本列島を襲っているが、

今日も明日も、そして未来にも希望を持って進んでいきたい。

blog20110903c